2020年8月20日木曜日

すれ違い

 いうならはっきり言っていいんだよ

 

下手な翻訳で言葉がすれ違って 意味が変わってしまう


下手な言葉の読み合いが まずいカレーみたいに舌を上滑りする


氷の地面の下に透ける野菜や いつかの面影や 隙間を泳いでいくお魚 


流れている曲を聴く 歌詞に耳を立てる 少ししょうもない歌詞で少しがっかりする

音は好きなんだけどな  だからと言って全部を嫌いにならなくていい


基本的には愛してる 


愛という言葉は安易に使うと全く説得力というか、実感がなくなって見えるから不思議だ


あい、というのは語感がいいので、つい何も考えずにいると口走ってしまいそうな言葉だ。


英語では、言葉が詰まった時によく、” I..I, I... I "と、あい をなんども繰り返す場面に出くわすことがある。あれはいいなと思う。


僕は日本語の一人称表現は全く気に入っていないので、一人称が透明な音と化していく感覚が、とても惹かれる。


なにかすごく言いたいことがあるわけではなくて


いやあるんだけど


でも言ってしまうと


いや


隠してるわけではなくて


今は言いたくない


お前の無神経なでも悲しそうな笑顔を夕陽が刺す時に

私は見ないふりをする 



なぜそうしたかは きっといつかわかる 





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