2015年6月18日木曜日

in my life


窓の外は雨が降っている。

6月の雨は、凄く好きだ。一番好きだ。

高校生くらいまでは、湿っぽくてうざったかったんだけど、年を噛み締めていくごとに、その情感に心動かされるようになった。美しいと思う。

音が美しい。優しい。無理してない。強いらない。ただ、降っている。降ってくれている。できることなら6月の雨の頬を撫でたい。でも君はどこにもいない。

姿形もない。

だから僕はこうして、


なにかをつくり続けるんだけど。


いつかきみに届くように。


いつかきみに触れられるように。




(なんかこういう感じって、自己陶酔っぽくて嫌われるのかなあ?)




最近、季節が巡るごとにより深刻に感じるのは、去年の季節の頃のことや一昨年の季節のことや、もっと前のこと。
自然と思い出している。

「生きる」ってことは、「思いで」を積み重ねていくことなんだなあ、と深々思う。
6月の温い雨が、そのことを僕の身体に染みわたらせてくれる。

べつにノスタルジーなわけじゃないんだけど…。まあノスタルジーでもいいんだけど。


でも僕にとっては、よくわからない未来なんてわりとどうでもよくて、思いでだけが自然と、雨にまぎれて、そこに降っていれば、生きていることに満足できるってこと。

それだけじゃお腹が空くとしてもね。




さいごに、ビートルズの「in my life」はっとくぜ。




Though I know I'll never lose affection
For people and things that went before
I know I'll often stop and think about them
In my life I love you more


去っていった人たちや物への
愛情が消えることはないよ
きっとこれからも何度も、ふと思い出すだろうな
でも僕はこの人生で、それ以上に君を愛したい










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